「花粉症を1回の治療で治すことができる!」そんな魔法のような方法が巷で噂になっているのをご存知ですか?
私も半信半疑でいろいろと調べてみたところ、その発端となっているのがステロイドを使った注射のようですが、どうやら強い副作用があるみたいで、正直少し怖いです…。
また、「アレルゲン免疫療法」というステロイドを使わない注射療法もあるみたいなので、花粉症の注射がどのような仕組みになっているのかチェックしたいと思います!
ここでは、花粉症の注射でステロイド治療による副作用やアレルゲン療法、実際に注射をする際に適した時期や気になる値段、東京で受けられる病院の検索方法などをご紹介します!
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花粉症の注射でステロイドは危険なの?
花粉症になる人の割合は年々増加傾向にあり、今や国民病とまでいわれるくらい幅広い世代で花粉による影響が出ていますが、花粉症で最大の苦しみというのが目の痒みや鼻づまり、くしゃみなどが習慣化されているように繰り返すことだと思います。
花粉シーズンというのは2~3月あたりに集中しているのですが、花粉症の症状がひどい方や元々アレルギー体質の方の場合、年中花粉症となっているケースも珍しくないですし、花粉だけでなくハウスダストなどによって、他のアレルギー反応を誘発してしまう可能性もあります。
私自身も、花粉はもちろん、様々なアレルギー症状に悩まされている一人で、どの花粉に反応するか血液検査をしたことがあるのですが、ほぼ全ての花粉に反応するという結果が出てしまい、思わずその場でお医者さんと一緒に笑っちゃうくらいでした。
私のような方は正直少なくないと思いますし、むしろもっとひどい状態で花粉シーズンを過ごしている方も多いと思いますが、そんな方への特効薬として注射による治療が効果があると噂されているのです。
毎年花粉症で悩む方には、特効薬になるかも?!といわれる方法なのですが、実際にどのような治療法か気になりますよね。
1本の注射で1シーズン乗り切れると称されている治療の正体は、実は「ステロイド注射」なんです!!
どのような治療法かというと、「ケナコルト」と呼ばれるステロイド剤を使うのですが、成人の場合は1回に20~80mgを1~3回に分けて筋肉に注射をするという方法です。
実際にステロイド注射を行った方の話によると、1回の注射で翌日から花粉症の症状が出なくなり、数週間その効果が実感できるだけでなく、長い方では1シーズン中の花粉症に悩まされなかったというケースもあるそうです。
1シーズンまるまる花粉症が改善されたとなると、一刻も早く試したいと思う方も多いですし、SNSはちょっとした情報でも拡散しやすい世界ですから、ステロイド注射の感想が少数でも話題になるのも無理はないかもしれませんね。
ただ、花粉症の薬において、ステロイドが使われているものといえば、点眼薬や点鼻薬がほとんどであり、飲み薬の場合はひどい症状になった場合に処方されることがあるのですが、注射によって体にステロイドを送り込むというのはちょっと怖くも感じますよね?
ネット上でも話題になるほどの治療法なので、花粉症を少しでも緩和しようと病院に出向く方もいると思いますが、実際には花粉症による注射を行っている病院がほとんどないのが現状です。
耳鼻科や花粉症に詳しい医療機関のHPを見てみても、ステロイド注射における案内が記載されているところが多く、その噂が病院にまで広まっていることがわかりますが、「当院ではステロイド注射による花粉症治療は行っておりません」と一文が添えられていることが多いです。
というのも、ステロイドによる注射治療というのは、日本アレルギー学会や日本耳鼻科咽喉科学会などがおすすめできない治療法として紹介しているのです。
病院によっては、ステロイド注射をするための在庫そのものを置いていないと明言しているところも多いので、花粉症対策としてステロイド注射をしようとしても、かかりつけの医療機関がやっていなくて受けられないという可能性が高いようですね。
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花粉症の注射のステロイドは副作用がすごい?!
花粉症の症状を少しでも和らげるために、効果絶大!と噂されるステロイド注射を受けようとしても、実際に治療をしてくれる病院がほとんどないのが現状なのですが、なぜ医療機関では受けられないケースが多いのか気になりますよね!
確かに、日本アレルギー学会や日本耳鼻科咽喉科学会が推奨していないとしても、需要があったり効果があれば受けたいと思う患者さんも増えるでしょうし、それに伴って治療しようと思う病院も少なくないはずです。
それでも頑なにステロイド注射を行わない理由、その原因となっているのが強い副作用だといわれています。
副作用の症状としては、花粉以外で引き起こされる命に係わる感染症や副腎機能不全、胃潰瘍や十二指腸損傷、高血圧や肝機能障害、糖尿病や視力・視野障害にもなる緑内障などがあります。
病名を並べてみてもとても恐ろしいものばかりですし、1回のステロイド治療で命に危険性がある病気もあるので、いかにステロイド注射の副作用が強いかがわかりますよね。
それだけではなく、うつ病などの精神障害や倦怠感、女性の場合は更年期障害が強く出たり、生理不順の原因になることもあるそうです。
さらに、筋肉に直接注射をする治療法なので、実際に注入した箇所が委縮したり陥没するといった症状もあるので、全身に副作用が生じるといっても過言ではありません。
そもそも、ステロイドを使った治療法というのは副作用が伴うものが多く、花粉症で処方される点鼻薬においても、使っているステロイドが少量であっても、人によっては鼻に違和感や乾燥感が生じたり、鼻血が出やすくなるなど、花粉症とはまた別の症状で悩まされる場合もあり得るのです。
また、慢性的でひどい花粉症の場合、ステロイドを内服薬として処方されることもあるのですが、これはごく稀なケースであり、抗ヒスタミン・抗アレルギー剤がどうしても聞かなかった患者にのみ使われるという最終手段的な治療法でもあります。
しかも、その服用期間は短いのが基本であり、仮に副作用が出てしまったとしても使用をやめることによって副作用の症状を改善することができるのです。
それならば、ステロイド注射は1回でも効果がありますし、副作用が出ても1回の注射で終われば大丈夫じゃないの?!と思ってしまいますが、実はこの考え方は非常に危険なのです。
ステロイド注射を1回でもしてしまうと、体内に入ったステロイドを抜き取るということはできなくなってしまいます。
さらに、ステロイドは筋肉注射が主流となっているので、筋肉の中に注入されたステロイドは注射した箇所に薬剤が留まってしまうため、そのまま全身に広がってしまうのです。
1回の注射で全身にステロイドが生き渡るので、もちろんその効果があれば1シーズン持続するほどの威力はあるのですが、仮に副作用が生じてしまった場合は、副作用の症状も1シーズン持続させてしまう可能性もあるのです。
内服薬や点鼻薬は一度やめてしまえば終了ですが、ステロイド注射はすでに体内に取り込んでしまっていて、留まるだけでなく全身に広がることをやめません。
副作用が出やすい方にとっては非常に危険ですし、ステロイド治療に免疫のない方にとっては、今まで感じたことのない重い症状を引き起こす可能性もあるのです。
ステロイド注射による副作用は、専門家である医療機関は重々承知していることだと思うので、効果があるといっても強い副作用のリスクがあるため、ステロイド注射自体をしないという結論に至っているのかもしれませんね。
むしろ、花粉症対策をしている病院では、ステロイド注射よりも、副作用が出にくい抗アレルギー剤による治療法をおすすめしているところも多く、ステロイドを使わなくても花粉症を改善する方法はたくさんあることを忘れないようにしましょう!
また、副作用も怖いし注射による治療はちょっと…という方には、個人でできる手軽な花粉症対策方法もありますので、以前記事にした【花粉症対策グッズで花粉を撃退!最新情報や予防法をチェックしよう!】では、花粉症に役立つ最新グッズをご紹介しているので一度ご覧ください!
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花粉症の注射のステロイドの副作用は男性にも?
花粉症の注射の場合、女性がステロイドを使った治療を行うことで生理がとまったり、逆に生理がとまらなくなるといった症状が副作用として出やすくなりますが、実は男性にも特有の副作用があるそうです。
男性に起こる症状としては、男性機能に異常が出るようになって精子の運動や数が減少したり、にきびなどの肌トラブルも引き起こすそうです。
そもそもステロイドというのは、体内の副腎皮膚からの分泌されるホルモンを人工的に作りだしたものであり、その効果によって花粉症で引き起こされる炎症を緩和してくれる役割を果たしています。
この時、アレルギー反応の原因となるヒスタミンを抑えるのですが、それに伴って本来活発に働くはずの免疫細胞の動きも抑えることになるのです。
また、ステロイドが体内が大量に注入されることによって、元々機能するはずのホルモン機能が産生をやめてしまい、体内で作られていたはずのホルモンが不足してしまいます。
ホルモンが生み出される構造というのは、ステロイドによく似ているため、人工的ではああってもホルモンが十分にあると認識してしまい、日常的にしている働きを停止させてしまい、ホルモンが作られない状況を作り出します。
ステロイド注射によって、体内で十分にホルモンが産生できていない状態が続いてホルモン不足が加速してしまい、その結果、男性ホルモンにも悪影響が出てしまうようですね。
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花粉症の注射はアレルゲン免疫療法が注目!!
花粉症の注射で免疫細胞を正常に!
花粉症による注射療法は、ステロイドを使ったものが特に話題となっているのですが、実はステロイド以外にも効果的な「アレルゲン免疫療法」があるのをご存知でしたか?
その中でも注射による方法として「皮下免疫療法」があり、スギのエキスを体内に注入することによって、スギ花粉へのアレルギー反応によって以上に活性化してしまった免疫細胞を正常な状態に戻すことを目的としています。
「減感作療法」と呼ばれることも多く、花粉だけではなくハウスダストなどのアレルギー症状対策としても重宝されているそうです。
そもそも花粉症は、花粉を体内から追い出そうとして免疫細胞が過剰に働きを強めることによって起こるものなので、免疫を持たせることによって通常の動きに戻すことができるのです。
期待できる効果としては、目の痒みや鼻水や鼻づまりを改善したり、涙目やくしゃみなど花粉シーズンで悩まされる症状を和らげてくれます。
また、アレルギー治療薬を元々使っている方にとっては、「皮下免疫療法」をすることで薬の服用頻度が減少したという声もありますし、アレルギーによって感じていたイライラやストレス改善にも効果があるそうです。
花粉症の注射の時期とは!
花粉症対策として「皮下免疫療法」を受ける場合、事前に問診や検査を行って「スギ花粉症」と診断されることが必須条件でもありますので、治療を受けたい場合は血液検査の必要があります。
スギ花粉に特化している治療法でもありますので、6~12月までに開始する必要があり、花粉の飛散がピークになる時期には受けることができません。
「皮下免疫療法」の効果は次のシーズンに向けて発揮されることが多く、一刻も早く治すというよりかは、継続的に治療を続けてスギ花粉への免疫力を徐々に高めていくことが基本となります。
ですので、花粉が飛び始める1~5月に医療機関を訪れても治療を断られてしまう可能性が高いので注意しましょう。
「皮下免疫療法」の特徴として、3~5年に渡って継続して注射をする必要があり、最低でも3年以上続けなければ効果が出ないので、根気強く続けられるかが問われる治療法でもあります。
また、1~2週間おきの通院も必須ですので、花粉症を根本から直したいという意思をしっかり持って、専門家の指示に従って治療ができるかが問われます。
花粉症の注射の値段はいくら?
気になる治療費についてですが、「皮下免疫療法」は病院での治療が基本ですので、健康保険が適用されるので3割負担で月1400円程度となっています。
病院治療を利用するメリットでもある3割負担が使えるのはありがたいですし、治療期間が長くなると経済的にも不安になるので、健康保険が使えるのは嬉しいですよね。
ただ、治療を受けるにあたって、血液検査や処方箋などで治療費がプラスされることもありますので、詳細は実際に治療する病院や調剤薬局で聞いてみると良いでしょう。
花粉症の注射は東京で受けられるの?
花粉症改善のためにステロイド注射をしようとしても、強い副作用を伴う治療法なのでなかなかおすすめはできませんし、医療機関も治療自体をしていない場合がほとんどです。
ただ、「皮下免疫療法」に関しては、スギのエキスを注入する治療法になりますので、東京で数多くの医療機関で受けられるようになっています。
特に多いのは、花粉症患者が訪れることの多い「耳鼻咽喉科」で、ネット検索をしてみると300件近くの病院がヒットしましたので、比較的実施している医療機関が多いのが印象的でした。
ちなみに、私はキーワードを「減感作療法」にして「病院なび」というお医者さん探しサイトで検索したのですが、エリアだけでなく診察時間や曜日や支払い方法、ネット予約やキッズスペースや駐車場の有無など、詳しく検索設定ができるのでおすすめです。
病院の詳細ページには口コミもありますので、実際に治療した患者さんの声が聞けるのも安心感に繋がりますし、長いお付き合いになる医療機関探しに是非とも役立ててみてください!
花粉症の注射のステロイドの副作用や治療法まとめ
いかかでしたか?
ネット上でも話題となっている1回の注射で効果が期待できるとされるステロイド注射ですが、人体に及ぼす副作用があまりにも影響力があるため、医療機関では推奨されていない方法なので、実際に治療を受ける場合は副作用のリスクを理解した上で行ってください。
また、ステロイド以外にもスギ花粉への反応を正常にしてくれる「アレルゲン免疫療法」もありますので、自分の症状の度合いに合わせて副作用が起きにくい治療を選ぶことも大切ですね。
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