目の痒みや鼻のムズムズなど花粉症の症状は様々ですが、花粉シーズンに咳がとまらなくなった経験がある方もいるのではないでしょうか。
くしゃみが出るのは花粉のせいかな?と考えられますが、咳が花粉と関係しているのかというのは実際のところあまり知られていないのが現状です。
そこで今回は、花粉症の症状で咳が出る原因や鼻水や痰などの他の症状との関係性を調査していきましょう!
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花粉症の症状で咳が出る原因とは!
花粉症の症状の咳は鼻水と深い関係が?!
冬から春に移り変わす過ごしやすい季節になると、マスクや眼鏡を装着した人々が増えて、日本各地で花粉シーズンを物語るような光景が見られるほど、花粉症はとても身近になってきています。
スギやヒノキなどから大量に放出された花粉が鼻の中に入ると、体内ではヒスタミンと呼ばれる化学伝達物資が分泌されるのですが、そこから神経が刺激されてくしゃみや咳を引き起こすといわれています。
どちらかというと花粉症はくしゃみがとまらないというイメージが強いですが、見落とされがちな症状として挙げられるのが咳で、重症になると一日に何度も咳をしてしまうこともあります。
実は、咳が出る原因として考えられるのが、鼻の内部で引き起こされたアレルギー反応であり、神経を伝わって喉の違和感の発端となるので、それを解消しようと咳をしてしまうというわけです。
花粉シーズンに喉にイガイガしたような痛みを感じてしまうのは、鼻から入ってきた花粉によるものであり、痛みが多くなればなるほど自然と咳をしてしまうようになるのです。
鼻と喉というのは外から見ると繋がっていないように見えますが、鼻水が溜まりすぎて喉に落ちてきた経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
本来であれば鼻をかむことで鼻水は体内から出すことができますが、花粉症となると毎日のように鼻をかむくらいその量が増加してしまうので、喉を刺激する機会も増えてしまいます。
また、鼻づまりがひどくなり鼻をかむ回数が多くなると、本来鼻呼吸をしているはずなのにいつの間にか口呼吸がメインになってしまい、口内が乾燥するきっかけとなってしまうのです。
喉が乾いて思わずカラカラになったと言いたくなるような乾燥状態が続いてしまうと、口内に十分水分が行き届いていないため、炎症が起きやすくなって喉に違和感を感じやすくなります。
花粉症の症状は鼻呼吸で守られていた?!
鼻の内部というのは、元々呼吸するのに適した機能が備わっているため、多くの空気を吸い込んだとしても温度調整ができるようになっているのですが、口の内部は元々そういう機能が備わっていないため、口呼吸をするたびに負担を与えてしまいます。
実は、鼻には外部から何か侵入しそうになった時にも上手にブロックしたり、空気を綺麗にする働きを鼻呼吸は持っているのですが、口にはそのような機能がない状態で花粉を取り込むため、丸腰の状態でダメージを受け止めることになります。
さらに、鼻の粘液には抗体が備わっているので、外部からのウィルスや細菌の細胞の侵入や付着するのを防いでくれるので、感染症にかかるリスクを口呼吸よりも少なくなるという優れた機能を持っているのです。
ただ、花粉症で鼻が詰まることによって、本来発揮できるはずの鼻呼吸の機能しにくくなるので、、必然的に口呼吸に頼ってしまうことになるのです。
花粉シーズンが続くと、鼻以外の呼吸手段として口呼吸をする機会が増加するため、喉に通常でかからなかったストレスがかかってしまい、その結果、長引く咳を誘発してしまうのです。
花粉がピークになる時期は、春には近づいているのですがまだ肌寒い気温となっていて、外部の空気が冷たくなっているのですが、口呼吸をすることで冷気をそのまま肺に送り込んでしまうことになり、さらに咳が出やすい状況を作り出すこともあります。
人間は鼻呼吸がメインとなっていますが、主軸となっているからこそ鼻の内部には様々な機能が備わっているため、花粉によって鼻呼吸ができなくなってしまうと喉だけでなく全体にも悪影響を与えてしまうことを覚えておきましょう。
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花粉症の症状で咳にたんがからむのは?
花粉シーズンにおいて、熱はないのに一日に何度も咳を繰り返してしまうのは花粉症にかかっている可能性が高いですが、咳と一緒に痰がからんだ経験がある方もいると思います。
痰というのは、喉の粘膜が炎症を起こして分泌されたものが固体となっているのですが、花粉症の場合はサラサラとしていて透明な痰が多くみられます。
たまに、花粉症と風邪を間違う方もいるのですが、風邪の場合は痰がドロドロと粘り気があるものが多く、色も黄色や血が混じっているような暗赤色なので、どちらかは判断しにくい場合は痰の種類を分析するのも良いでしょう。
どちらにせよ、喉が炎症を起こしているというのには変わりありませんので、口内に入り込んだ花粉によってアレルギー反応を起こしている可能性が高く、免疫力も低下している状態ですので、症状が悪化する前に耳鼻咽喉科で診てもらうことをおすすめします。
耳鼻咽喉科は鼻も喉も一度に診てもらえますので、花粉症だからといって鼻だけの症状を報告するのではなく、喉の違和感も一緒に伝えることが大切です。
また、花粉シーズンは口呼吸が増えることによって、口内が乾燥しやすくなって炎症が起きやすい環境になっているので、痰の発生を阻止するために水分を多めにとったり、マスクを装着したり室内の加湿を心がけるなどの対策もしておきましょう。
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花粉症の症状の咳は春に出やすい!
花粉の飛散期がピークになるのが暖かい季節が嬉しい春となっていますので、花粉症によって咳が出やすくなる方も多くなります
スギやヒノキなどの代表的な花粉というのは、春と秋に飛び交うことが知られていますが、実は春に花粉症を発症する方が増加傾向にあり、風邪をひいていないのに咳がとまらないという方は花粉症の可能性が高いと思って良いでしょう。
ただ、花粉やハウスダストなどのアレルギーにかかりやすい体質を持っている方の場合は、粒子の細かい花粉を吸いこむことによって、花粉症だけでなく喘息を引き起こしてしまうこともあります。
元々喘息を持っている方はもちろん、普段している咳よりも明らかに回数が多かったり、喉の痛みが激しい場合は早めに病院などの医療機関に診てもらいましょう。
スギやヒノキは風媒花に分類されていて、道端に咲いている花や草木と比べて放出する花粉量が多いので、自分が住んでいる地域に生息していなくても、遥か遠くから花粉が飛んでくるというのは珍しくないのです。
知らず知らずに風に流されて、広範囲に渡ってスギやヒノキの花粉が運ばれてきてしまうので、花粉シーズンのピークとなる春の季節を迎える前に、早めに対処しておくことが大切です。
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花粉症の症状で咳だけの場合も?!
花粉症か風邪かを判断しようとする場合、目の痒みや鼻づまりなど、花粉症特有の症状からどちらかを見極めることもありますが、実は咳だけしか出ない花粉症というのも稀にあるといわれています。
咳だけというのは一見すると病状が軽く見えるかもしれませんが、咳の度合いによっては何カ月も症状が改善されなかったり、咳によって声が出づらくなってしまうこともあるのです。
熱や寒気などがない場合は、咳だけであれば花粉症の可能性が高いですが、めまいや頭痛などを併発する方もいて、花粉症というよりは風邪なのでは?という症状が多くなるケースも珍しくありません。
花粉によるアレルギー反応というのは、人それぞれに違いが出るので、花粉症になったからといってくしゃみが出るわけではなく、目の痒みを訴えない方もいるくらいその症状は様々なのです。
実際に私も慢性的な花粉症ですが、目の痒みはほとんどなく、ひたすら繰り返すくしゃみと鼻づまりに悩まされているのが現状です。
咳の度合いが自分で判断できなかったり、だるさや喉の痛みなど咳以外の症状も出やすくなった場合は、専門家の目で診てもらうことで病状の原因を把握することができるのでおすすめです。
最悪の場合、喘息を引き起こしてしまう危険性もありますので、悪化する前に早めに受診することが先決です。
花粉症の症状の咳は子供にも多い?
花粉症は大人だけなく子供でも発症することがわかっており、物心つく前に花粉症になってしまうこともあるのですが、お子様の花粉症を見分ける際に目の痒みやくしゃみで判断するご両親もいると思いますが、咳についても詳しくチェックしておくことが大切です。
お子様が咳をたくさんしていると、体に負担がかかってしまう行動なので咳をしないようにしたくなるかもしれませんが、咳というのは体内に侵入したウィルスや細菌を外に出そうとする反射運動でもあるので、できるだけ咳をさせてあげることが大切です。
大人よりも免疫力が低いので、咳を連発している我が子を見ると不安になってしまう気持ちはわかりますが、異物を外に出そうとしている反応なので無理にとめることは避けましょう。
ただ、咳が長引いてしまうと肺にも悪影響ですので、早めに小児科で診てもらい、肺の音などを聞いて正常であるかを確認してもらうのも良いですよね。
また、花粉症でよく見られる鼻水が喉に伝わって違和感となって咳をしている子供もいますが、鼻水を吸い取れる道具や専門家によって鼻水を吸い出せますので、喉への負担を緩和するためにもお子様と一緒に医療機関に足を運んでみてください。
花粉症の症状で熱と咳が出る場合は?
花粉症の症状で熱っぽいと感じたことのある方もいるようで、一見すると風邪の可能性が高そうにも見えますが、鼻づまりやくしゃみなどで体力を必要以上に使ってしまい、体温を上昇させてしまうことにより熱が出ている状態になることもあります。
花粉症は目の痒みや喉のイガイガの他にも、倦怠感やイライラも併発しやすいので、自律神経が敏感に反応してしまう時期でもあり、体の不調が出やすくなるため風邪が引いた時のような熱っぽさを感じやすくなるのです。
体温が38℃近くになっていたら風邪の可能性が高いのですが、花粉症の場合は熱が出たとしても微熱程度に収まることが多いので、もし熱っぽさが気になるのであれば風邪も視野に入れつつ専門家の判断に任せるのも良いですね。
花粉症の症状の咳の薬でおすすめは?
花粉症がひどくなると、マスクや眼鏡などの外的な対処法では収まらなくなるので、内側からのケアとして薬での治療が推奨されています。
一般的な花粉症には抗ヒスタミン薬を出されることが多いですが、咳を伴う花粉症の場合は、抗アレルギー薬として気管支喘息などに使われる「ロイコトリエン受容体拮抗薬」が配合された薬を処方されることもあります。
内服だけでなく、点鼻薬なども一緒に出されることもあるので、喉に鼻水が流れないように炎症を抑制する薬を併用することも大切です。
また、咳があまりにもひどい場合は、即効性のある咳止めを出してくれることもあるのですが、主要成分となる「コデイン」は脳の中枢に働きかけることで依存しやすくなったり中毒性の強い成分なので、用法用量を正しく守って使用するようにしてください。
花粉症の症状で咳が出る原因や関係性まとめ
いかがでしたか?
花粉症と咳はあまり関係性がないのでは?と思われがちですが、花粉によって引き起こされた鼻水が喉に侵入して口内に炎症を起こしたり、鼻づまりによって口呼吸が増えることで咳を誘発している可能性がもあるのです。
咳というのは、異物が混入したり喉の炎症を知らせてくれるサインでもありますので、一日に咳が何度も出たり痰のからみが気になった場合は、早めに対処することが大切ですし、花粉シーズンがピークになるとさらに咳が悪化することもあるので注意しておきましょう。
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